にわさきジャムFC本部
にわさきジャムとは
上里町から、新しいジャムのブランド「にわさきジャム」が誕生しました。
それは、晩秋のお庭の風景からデザインされました。
お庭で「収穫してもらえず枝に残された果実」たち。
畑で「出荷してもらえなかった野菜」たち。
見向きもされない果実や野菜を主役にしました。
にわさきジャムの願い
私の庭 あなたの畑 誰かの木
どこかの庭や畑で、 迎えを待ちわびながら 甘くかおる果実たち。
忘れられたり、 落ちてしまわないよう、 その実を頂きます。
実へのお礼に土を耕し、 水をやり、 いろんな人の手も借りて。
庭も畑も、 人も元気に。
この庭や畑がずっと 続けていくように・・・
そう願って作った 「にわさきジャム」です。
詩:Humiko Takahashi
にわさきジャムとSDGs
ジャムの原料となる果実や野菜は、基本的に「家庭の余りもの」や「出荷規格外」などのいわゆる未利用農産物です。
もちろん、農家さんのご厚意で提供くださる出荷用農産物も喜んでジャムにします。
しばらく前からSDGsという言葉がありますが、地元でやってみようという取り組みでもあります。
特に、埼玉県北部や秩父地域は人口減少が進んでいるので、空き家や耕作放棄地が目立ちます。
だから、晩秋になると収穫されずに寂しそうにした果実たち、野菜たちが泣いているように思えてなりません。
彼らに「美味しくなーれ!」の魔法をかけて、素敵なジャムに変身させたのが「にわさきジャム」という取り組みです。
商品開発の歩み
未利用農産物に焦点を当てた加工品開発を始めたのは令和元年。
それは、苦労の連続でした。
そもそも、社長は家庭菜園程度しか野菜を育てたことが無いのです。
それが、いきなり加工品を自社開発して商品化しようなんて考える方が間違っていました。
地元の農協に行っても「営農計画書を書いてから来てくれ」と相手にされず、県庁の新規就農窓口に行ってもたらい回し。
しびれを切らして、令和2年に本庄市内に小さな直営農場を開設し、社長自ら野菜を育てながら、小川町のNPO霜里学校の野菜塾に一年間参加。
さらに翌年の令和3年は、独立して農家を目指すひとのための有機農業講座に籍を移して、かつ霜里農場の研修生になって金子美登氏に師事しました。
アラフィフになってからの新人「研修生」デビュー!
同時に、東京農大出身の関野ファーム代表の関野悠太氏を誘って、二人三脚でジャム商品の開発が始まりました。
時期は3月、梅の花がきれいな頃で、「梅ジャム」でということで試作を重ねるも商品化に至らず。
特に未利用農産物は、なかなか譲ってもらえず、商品化の道が見えません。
少しずつ商品化に向けてジャムやマーマレードの研究と試作を重ねました。
追い打ちをかけたのが、上里町や本庄市を襲った令和4年6月2日の大規模な雹(ひょう)の被害でした。
収穫を予定していた樹々の花や小さな実がほとんど落とされてしまいました。
これで、一年間を棒に振ってしまいました。。。
ただ、良かったことといえば、「ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」に応募した試作品の夏みかんマーマレードが佳作(アマチュアの部)に選出されたこと。
ただ、評価された点としては見た目の美しさが大きく、フレーバーの方はまだまだ。
晩秋になり、新しい果実で昨年以上の夏みかんマーマレード作りに挑みながら、多くの試食モニターさんの声を参考に、まずは「ゆずマーマレード」で念願の商品化にこぎつけました。
もちろん、夏みかんマーマレードも完成目前です。
にわさきジャム商品化第一弾「ゆずマーマレード」、販売を開始しました
令和5年2月25日土曜日に、上里町のアグリパーク上里での店頭販売を開始しました。
今回の原料は関野ファームさんの自宅お庭からやって来ました。
さらに、マーマレードのレシピ提供も受けています。
蓋紙に小川和紙の切れ端を使い、にわさきジャムのスタンプを押して、オシャレな感じに仕上げました。
税込み648円です。
原料が少量のため、初回販売本数は40本です。
次回生産は、ゆずマーマレード、夏みかんマーマレードの予定です。
第二弾はゆずジャム、イチゴジャム、夏みかんマーマレードに、ミニサイズ登場
もっと、お手軽に「にわさきジャム」をお楽しみ頂けるように、新商品の販売に合わせてミニサイズが新たに登場しました。
左から、ゆずジャム、いちごジャム、夏みかんマーマレードです。
販売開始は、3月中を予定しております。
有限会社アライ 食品事業部